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キャリアアップや年収アップのために資格を取得したい!と思っている人は多いと思います。しかし、闇雲に資格を取得して年収アップに繋がらないケースも多いです。
そこで、実際に資格取得した人々の年収や資格の難易度、転職・就職に有利な資格など自分に適した資格を事前に調査することが重要になります!

本記事では資格別の年収ランキング、高年収の人が多い資格、挑戦しやすい資格、転職に有利になる資格を紹介していきます。

皆様の資格選定の参考にしていただければと思います。

稼げる資格!年収ランキング

まず、代表的な資格の年収目安のランキングを紹介していきます。

資格種類(職種) 目安年収
医師 約1200万
弁護士 約1100万
税理士 約1000万
公認会計士 約1000万
不動産鑑定士 約800万
歯科医師 約750万
1級建築士 約700万
社会保険労務士 約700万
技術士 約700万
獣医師 約650万
薬剤師 約650万
行政書士 約550万
宅地建物取引士 約550万
診療放射線技師 約500万
看護師 約500万
測量士 約450万
臨床検査技師 約450万
理学療法士 約400万
危険物取扱者乙種4類 約400万
ファイナンシャルプランナー 約400万
歯科技工士 約400万
歯科衛生士 約370万
保育士 約350万
調理師 約330万

(ランキングは「令和2年賃金構造基本統計調査」を参考に作成。)

高年収の資格は、専門性が非常に高く、取得までに数年以上かかる資格が多いです。したがって、年収上位の資格取得を狙う場合は早めの判断と努力が必要になります。
また、年収額はあくまでも目安なので年収傾向を掴むための参考にしていただきたいです。

稼げる資格!高年収資格の紹介

医師

目安年収:1200万
医師の年収は、大学病院、開業医、企業など就職先によって年収は大きく異なりますが、平均年収は資格の中でもトップクラスで高い年収です。

医師の国家資格取得には大学の医学部に合格し、6年間の教育を経てようやく医師国家試験に挑むことができます。医学部への入学は難関であり、入学後も勉強の日々が続くため、とても覚悟が必要になる資格だと思います。

弁護士

目安年収:1100万
弁護士も勤務弁護士と開業弁護士で年収が異なります。開業弁護士で成功すれば年収5000万~1億以上の可能性もあります。

弁護士になるためには、法科大学院を修了するか予備試験という試験に合格することにより、司法試験に挑戦できます。司法試験に合格すると研修(司法修習)を受けることができます。司法修習は1年間で法律事務所、裁判所、検察庁、司法研修所等で研修を受けます。この研修の最後に終了試験があり、合格すると弁護士、裁判官、検察官になる資格が与えられます。

この資格も高年収ではありますが、とても難しい資格です。

税理士

目安年収:1000万
税理士の年収は約700~1000万程度で高収入です。トップクラスになると3000万以上の可能性もあります。

税理士になるためには、大体の場合は税理士試験を合格する必要があります。(学位によっては試験の一部が免除される、国税従事者は科目が免除される場合あり)
税理士試験を受けるためには受験資格を満たす必要があります。受験資格はいずれか一つの要件を満たすことで受験資格があります。
1)学識による受験資格
①大学、短大又は高等専門学校を卒業した者で、法律学又は経済学を1科目以上履修した者
②大学3年次以上で、法律学又は経済学を1科目以上含む62単位以上を取得した者
③一定の専修学校の専門課程を修了した者で、法律学又は経済学を1科目以上履修した者
④司法試験合格者
⑤公認会計士試験の短答式試験に合格した者

2)資格による受験資格
①日商簿記検定1級合格者
②全経簿記検定上級合格者

3)職歴による受験資格
①法人又は事業行う個人の会計に関する事務に2年以上従事した者
②銀行、信託会社、保険会社等において、資金の貸付け・運用に関する事務に2年以上従事した者
③税理士・弁護士・公認会計士等の業務の補助事務に2年以上従事した者

また、税理士試験合格後は税理士の登録が必要になり、その時11万円程度の費用がかかります。

挑戦しやすい国家資格

行政書士

目安年収:550万
行政書士の目安年収は550万ですが、トップクラスになると2000~3000万以上の高収入の可能です。仕事内容としては、官公署に提出する申請書類等の作成および手続き、相談など行政手続きを専門とする仕事です。
行政書士も国家資格ですが、学歴や年齢などに関係なくチャレンジできる資格です。法律の知識を問われる試験なので、難しい試験だと思いますが、独学での学習や通信講座などでも合格の可能性は十分にあると思います。

ファイナンシャルプランナー(FP)

目安年収:400万
ファイナンシャルプランナーの目安年収は400万ですが、勤務先の企業(銀行や損害保険会社、証券会社など)でファイナンシャルプランナー(FP)の資格が重視されていることがあります。その場合、資格手当など年収アップに繋がることがあります。転職にも有利な資格です。
ファイナンシャルプランナーは年金・保険・税金などお金に関する幅広い知識と視野を持つことで、顧客の収支・ローン・家族構成・資産などの情報を基にライフプランに即したお金に関するアドバイスをする職業です。

ファイナンシャルプランナーの資格には1~3級があり、3級は受験資格がありません。そのため、気軽に挑戦しやすい資格で独学や通信講座でも合格の可能性は十分にあります。ただ、企業から実務面で評価されるには2級以上であることが多いので3級合格後は2級に是非挑戦してみてください!

転職・就職に有利で挑戦しやすい資格・検定

より年収の高い企業への転職・就職に有利で挑戦しやすい資格・検定の紹介です。

日商簿記検定3級・2級

企業で使用されている簿記の技術と知識を認定する検定になります。受験はどなたでも可能で、統一試験に加えてネット試験が始まったことでより受験しやすくなりました。

TOEIC600点

企業のグローバル化にともない、英語力が求められる企業が増えています。英語力の指標の一つとしてTOEICがあります。もちろん企業によって基準は違いますが、点数は高いほど有利になります。転職・就職では600点以上を獲得しておきましょう。TOEICは年10回程度開催され、連続受験も可能なので、連続で受験して慣れるのも一つの方法だと思います。

秘書検定(秘書技能検定試験)2級・準1級

秘書検定は秘書業務に関する資格であり、社会で必要なビジネスマナーや一般常識が問われる検定です。試験はロールプレイング形式の実技もあり、実用的なビジネスマナーが身に付きます。転職・就職活動で役に立つほかにも社会人としての一般常識の勉強にもなります。

まとめ

高年収資格は、資格取得難易度も高く時間もかかります。
ですので、早めの調査と準備が必要になります。

しかし、平均年収が高くない資格でも、資格を武器に高年収を狙うことが可能です。
また、資格を取得することにより現職種での手当や転職に有利になることで、年収アップになるケースはとても多いです。

今回紹介した資格はごく一部ですので、多くの資格を調査して自分に合った資格を見つけてみてください。